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初の著書『おもちゃ流企画術』が、いよいよ10月4日に実業之日本社より発売になります!世の中のすべての企画者に向けて、「情緒的価値」の生み出し方についてわかりやすく解説しています😆
日々ゼロイチを生み出すみなさまに、一度手に取っていただけると嬉しいです😌
amazon.co.jp/dp/4408650285
図面どおりに出てくることのほうが、実は少ないと思っています。
玩具の試作でも、最初に上がってくるものは絵よりおとなしくなります。素材の都合や安全基準で、角から順に取れていく。
ここまで絵のまま形になるのは、作れる人が描いているからだと思います。
「盗まれる」を「売れる」に置き換えただけで、問題が商品に変わっています。
防犯カメラを付けるか、張り紙を貼るか。たいていその2択で考えてしまいます。私も昔、試作品がよく持っていかれました。注意書きを増やすたびに、場の空気だけが悪くなっていきました。
55円という値付けもうまいと思います。払える金額だと、持っていく理由のほうが消えます。
ABどちらにするかで、3日迷っていました。
情報はもう十分にありました。
足りなかったのは、時間の区切りのほうでした。
金曜の17時に決める、とだけ先に決めました。
すると木曜の夜には、答えが出ていました。
迷いは、情報不足ではなく締め切り不足のことが多いです。
「特にこだわりはないです」
商品のインタビューで、いちばんよく出てくる言葉です。そして、この言葉を言った人が、いちばん細かく選んでいることがあります。
こだわりがないのではなくて、言葉になっていないだけです。
売り場で見ていると、その人は同じ棚の前で2つを持ち比べて、片方を戻しています。本人に聞くと「なんとなく」と答える。でも「なんとなく」の中身は、持ったときの重さだったり、蔼の開けやすさだったりします。
聞くと出てこないのに、見ると出てくる。だからインタビューと観察は、どちらかでいいという話になりません。
「こだわりはない」と言われたら、質問を変えるより、その人が棚の前で何をしているかを見にいったほうが早いと思っています。
企業研修で、グループワークの時間になったとき、最初に机の上の物をどけたチームがあった。配ったばかりの資料も、ペットボトルも、全部はしに寄せて、真ん中を空にした。ほかの班が資料をめくっている間に、そのチームだけ紙を広げて書き始めていた。終わったのも、そこが一番早かった。
試作品を子どもに渡したら、説明書を読まなかった。
箱から出して、最初にやったのは、床で転がすことだった。
その遊びは設計に入っていない。
止めようとしたら、別の子も転がし始めた。
結局、転がる構造を足して発売した。
今でも、渡したあとの最初の3秒を見るようにしている。
1枚目だけ開いて「ここだけ見てください」と言うと、たいていその場で読んでもらえます
「あとで見ておきます」と言われた企画書は、だいたい見られません。
悪気があるわけではなくて、持ち帰った瞬間に優先順位が下がるからです。その人の机には、同じように持ち帰られた紙が何枚も乗っています。
だから私は、その場で1分だけもらうようにしています。
全部は説明しません。1枚目だけ開いて「ここだけ見てください」と言う。1分で終わると分かると、たいていの人は見てくれます。
見てもらえると、その場で反応が返ってきます。「この数字どこから」「これ誰がやるの」。持ち帰られていたら、この質問は1週間後に来ていたか、来なかった。
展示会のブースで、担当者が商品の説明を始める前に、お客さんが去っていった。見ていたのは3秒くらいだった。あとで聞いたら「説明が始まりそうだったから」と言われた。こちらは30秒の説明を用意して立っていたのに、相手は3秒で帰るかどうかを決めていた。
企画を通すために説明を足していくと、最初に面白かった部分から順に消えていきます。
「コーンポタージュ味のアイスが売れるわけがない」
社内でもそう言われていた商品が、2012年に発売されました。ガリガリ君コーンポタージュです。
結果は想定を大きく超えて売れ、生産が追いつかず、発売から数日で販売休止になりました。会社が並んで頭を下げる動画まで出ています。
この商品が面白いのは、ヒットしたことよりも、売れた理由のほうだと思っています。
おいしいから売れたのではありません。「なにそれ」と言いたくなるから売れた。買った人の多くが、食べる前に誰かに話しています。
企画会議で「おいしいですか」と聞かれると、話は味に寄っていきます。でもこの商品に必要だったのは、味の説得力ではなく、話題にしたくなる一点でした。
変わった商品ほど、通すときに味や機能の説明を足したくなります。足すほど普通になります。
残すべきは、最初に「売れるわけがない」と言われた、その部分のほうです。
「コーンポタージュ味のアイスが売れるわけがない」
社内でもそう言われていた商品が、2012年に発売されました。ガリガリ君コーンポタージュです。
結果は想定を大きく超えて売れ、生産が追いつかず、発売から数日で販売休止になりました。会社が並んで頭を下げる動画まで出ています。
この商品が面白いのは、ヒットしたことよりも、売れた理由のほうだと思っています。
おいしいから売れたのではありません。「なにそれ」と言いたくなるから売れた。買った人の多くが、食べる前に誰かに話しています。
企画会議で「おいしいですか」と聞かれると、話は味に寄っていきます。でもこの商品に必要だったのは、味の説得力ではなく、話題にしたくなる一点でした。
変わった商品ほど、通すときに味や機能の説明を足したくなります。足すほど普通になります。
残すべきは、最初に「売れるわけがない」と言われた、その部分のほうです。
行き詰まったときほど、特別な手を探してしまいます。
当たり前の一手が残っていないか、先に見ます。
【曜日分離テスト】日曜に名言を置く。松下幸之助は名言リスト初出
「雨が降れば傘をさす」
松下幸之助の言葉です。
商売のコツを聞かれて、当たり前のことを当たり前にやるだけだ、という意味で答えたと伝えられています。
企画の現場にいると、この一言が効いてきます。
うまくいかないとき、人は特別な手を探します。新しいフレームワーク、まだ誰もやっていない切り口、一発で状況が変わる打ち手。
でも、たいていの行き詰まりは、もっと手前で起きています。
買った人に話を聞いていない。売り場を見ていない。反対した人に、なぜ反対なのかを聞いていない。
雨が降っているのに、傘をささずに走り方を工夫している状態です。
盛り上がっている最中は、全部が売れているように見えます。
明日の売り場は、今年いちばん情報が多い日かもしれません。
ハロウィンのお菓子売り場は、9月の第1週に立ち上がります。
店頭に並ぶ1か月前から場所取りが始まり、メーカー側の企画はさらに前です。来年のハロウィン商品は、今年の11月にはもう動き始めています。
つまり今日見ている売り場は、1年前に決まったものです。
ここから分かるのは、季節商品は盛り上がっている最中に考えても間に合わない、ということです。
ではいつ考えるのが一番いいか。私は、終わった直後だと思っています。
11月1日の売り場には、情報が山ほど残っています。何が売れ残ったか。値引きがいつ始まったか。どの味が最後まで残ったか。パッケージの大きさはどうだったか。
盛り上がっている最中は、全部が売れているように見えます。差が見えるのは、引いたあとです。
イベントが終わった翌日の売り場を見に行く。手間のわりに、得られるものは多いです。
ハロウィンのお菓子売り場は、9月の第1週に立ち上がります。
店頭に並ぶ1か月前から場所取りが始まり、メーカー側の企画はさらに前です。来年のハロウィン商品は、今年の11月にはもう動き始めています。
つまり今日見ている売り場は、1年前に決まったものです。
ここから分かるのは、季節商品は盛り上がっている最中に考えても間に合わない、ということです。
ではいつ考えるのが一番いいか。私は、終わった直後だと思っています。
11月1日の売り場には、情報が山ほど残っています。何が売れ残ったか。値引きがいつ始まったか。どの味が最後まで残ったか。パッケージの大きさはどうだったか。
盛り上がっている最中は、全部が売れているように見えます。差が見えるのは、引いたあとです。
イベントが終わった翌日の売り場を見に行く。手間のわりに、得られるものは多いです。
自由記述が3件しかなくても、選択肢の30%より重いことがあります。
アンケートの集計で、自由記述を件数で数えてはいけない、というのが私の考えです。
選択肢は、指一本で押せます。深く考えていなくても埋まる。
一方で自由記述は、手で文章を書く手間がかかります。それでも書いた人は、それだけ言いたいことがあったということです。熱量が最初からふるいにかけられている。
だから3件でも、同じ内容が3件並んでいたら、選択肢の30%より重い情報になり得ます。
ただし、ひとつ注意があります。
自由記述は、怒っている人が書きやすい。満足している人は黙って帰ります。件数の少ない自由記述をそのまま代表意見として扱うと、不満の方向に引っ張られます。
だから読み方は、件数ではなく「誰が書いたか」です。
買ってすぐの人か、長く使った人か。やめた人か、続けている人か。そこまで分けると、同じ3件でも意味が変わります。
私は集計表より先に、自由記述から読むようにしています。














