ポップス向けAI-DJ「DJustify」――LLMの提案を音響検査して修正
論文提出:2026年10月24日/新着掲載:10月27日
「DJustify」は、ボーカルの多いポップスを対象に、次の曲、キューポイント、トランジション方法をLLMがまとめて計画するAI-DJ研究である。
LLMが複数の候補を提案し、外部の音響チェッカーが実際にレンダリングされた接続を検査。ボーカルが途中で切れるなどの問題があれば、計画を修正する。著者らのブラインド試聴では、単純なクロスフェードなどの比較方式を上回り、差の大部分は適切なキューポイント選択によるものだった。
また、感情の流れに沿ったセット構成も試みている。
arxiv.org/abs/2610.33434
合奏音を50ミリ秒以内に認識する「JIT-MPE」
「JIT-MPE」は、複数楽器が同時に鳴る合奏から、現在鳴っている音高をリアルタイム推定するモデルである。各20ミリ秒のフレームを直ちに推定した後、20、40、80、160ミリ秒分の音声が届くたびに同じ箇所を再評価する。
モデルは8万6,000パラメーターと小型で、50ミリ秒の期限では、比較した6種類のオフライン方式のうち5種類を、多くの評価条件で上回った。1CPUスレッドでの最も遅い処理も4.15ミリ秒以内とされ、コードと学習済みモデルが公開されている
arxiv.org/abs/2610.33113
AFM、「Human Made, Human Paid」をレーベル交渉の要求に
公式発表:2026年10月23日
American Federation of Musicians(AFM)は、大手レーベルとのSound Recording Labor Agreement交渉に合わせ、「Human Made, Human Paid」キャンペーンを開始した
AFMは、レーベルが録音カタログをAI企業へ提供して利益を得ながら、録音に参加した音楽家を収益分配から外すことを問題視している
actionnetwork.org/forms/huma…
豪州作曲家団体、本日「Human Made」表示を開始
方針公表:2026年10月20日/表示開始:10月28日
Australian Guild of Screen Composers(AGSC)はAI方針と倫理規範を公表し、本日開催のScreen Music Awardsから「Human Made Music」
マークを導入する。これは、スコアを人間が作曲したことを作曲者自身が表明し、確認可能な登録リストで裏付ける任意表示である
agsc.org.au/ai-policy/
Apple MusicのAI楽曲数・ロイヤルティー計算をSunoが開示要求
申立て:2026年10月13日/詳細報道:10月26~27日
Sunoは、UMG・Sony Musicとの著作権訴訟に関連して、Apple Musicの担当者に証言を求めている。対象には次の情報が含まれると報じられている。
Apple Music上のSuno生成楽曲の量と検出方法
AI音源と非AI音源でロイヤルティー計算が異なるか
UMG・Sonyへの最低保証料
Apple Musicが低コストまたは無償コンテンツを優先できない契約条項
メジャーレーベルのカタログがなければサービスが成立するか
Appleは、すでにSuno生成楽曲に関する詳細データや宣誓書を提出しており、残りの要求は過度に広範で機密性も高いとして、召喚状の取消しまたは保護命令を求めている。申立ての審理は2026年12月1日の予定で、現時点では開示の可否は決まっていない
digitalmusicnews.com/2026/10…
放送利用楽曲の架空報告で実刑判決
JASRACは10月27日、東京地裁が、放送使用料を詐取した男性に懲役4年の実刑判決を言い渡したと発表しました。
男性はテレビ番組の音響効果担当という立場を利用し、自らが関与する音楽出版社の楽曲を、実際には放送されていないのに利用曲として報告させ、
JASRACから使用料を受け取っていました。JASRACは2024年3月に民事提訴、2025年7月に損害賠償責任を認める判決を得た後、同年9月に刑事告訴していました。
jasrac.or.jp/information/rel…
歌唱の「感情」を、ビブラートや発声技法から説明する研究
事実
2026年10月23日提出の研究は、歌唱感情認識を、韻律、スペクトル、音声学的特徴、歌唱技法から説明可能にする枠組みを提案した。SHAPとGrad-CAMを使った分析では、歌手固有の差を抑えながら、
ビブラートや咽頭系の発声技法が感情表現の手掛かりになること、ビブラートの意味がアーティキュレーション速度に依存することが示された。VocalSetを用いた領域外評価も行われている。
arxiv.org/abs/2610.32629
「MI-MIDI 2」、生成MIDIの内部特徴を楽器編成の操作へ利用
事実
2026年10月23日提出のプレプリント「MI-MIDI 2」は、text2midiとMIDI-LLMにスパース・オートエンコーダーを適用し、モデル内部の特徴が実際に生成結果を制御できるか検証した。研究では、シンセリードに対応すると解釈された特徴へ
介入すると、別のプロンプトでもその楽器プログラムが生成へ導入されることを確認した。一方、音符密度などでは、単純な相関から選んだ特徴が必ずしも制御に効かないことも示した。
arxiv.org/abs/2610.32007?utm…
