犯行グループは、相手の企業がどれだけ顧客を軽視しているかを見落としていたのかもしれない。個人情報を人質にする恐喝には、そんな落とし穴もありそう。
たとえば、解約を邪魔したり、うっかり課金するよう誘導したり。そんなダークパターンを平気で使う企業が、情報漏えいでも顧客の被害を気にしなかったら。
「顧客が困るぞ」と脅しても、思ったほど響かないかもしれない。
個人情報を盗み出せるかと、人質として値がつくかは別の話。攻撃者はシステムの弱さを見抜いても、相手が顧客を守りたいと思っているかまでは見抜けない。
もちろん、払わない=顧客軽視ではない。払っても情報が消える保証はないから。
ただ、顧客にとって大事な情報を、企業も同じくらい大事に思っているとは限らない。そのずれで困るのは、結局顧客なんだけどね。
※)この内容はあくまで一般論で特定の企業や事件を指しているわけではありません。
お名前.comの事件、最初は犯行グループが圧倒的に有利だと思っていた。正直、「GMOの規模なら、100万ドル程度の身代金をなぜ払わないんだろう」とも。補償や信用低下のコストを考えると、払った方が安く済むように見えたからだ。まあ、払えば解決する保証もないのだけど。
でも、ここまで徹底抗戦するのを見ていると、印象が変わってきた。GMOは身代金を拒否し、利用者への補償を打ち出し、犯人特定につながる情報には100万ドルの懸賞金。犯人には払わず、被害への対応と犯人を追う方には金を出す。資金力を背景に、補償の負担を引き受けてでも持久戦に持ち込む構えに見える。
効いているのは、資金力に加えて、熊谷社長のトップダウンなのかもしれない。内情は分からないけど、目先の経済合理性を無視してでも「犯罪者には絶対に払わない」を貫く意思決定。仮に犯人の主な手札が個人情報の公開で、暗号化で業務を止めるカードがないなら、どれだけ脅しても金を払わない相手は相当やりにくい。「払った方が安いですよ」という話が通じないのだから。
もちろん、利用者の被害が消えるわけでも、GMOの管理責任がなくなるわけでもない。ただ、犯人の目的が金なら、これはかなりの誤算では。「金のある企業」を狙ったつもりが、「金を使ってでも屈しないトップのいる企業」を敵に回してしまった。犯行グループは今、相手を間違えたと後悔し始めているのかもしれない。
Bunが、C/C++への依存を減らしてRust版の独自実装に置き換えていくとのこと.つおい。
Last week, we published 3 security advisories including Brotli, tls certificates, and quic
As future hardening, we will replace most of Bun’s C/C++ dependencies with our own safe Rust implementation.
Starting with libarchive
github.com/oven-sh/bun/pull/…
なぜお名前ドットコムの被害者たちはGMOに身代金の支払いを要求しないのか?
自分のPCに入っている情報が洗いざらいインターネットに公開されてかつ、自分の連絡先に入っている人たちに送付されちゃうんだよ。
GMOグループは社会的な批判に晒されてでも利用者第一で考えて身代金払うべきじゃない?
もうこれから個人の秘密の情報・データ・行動は全て漏れるという前提で行動するしかない。隠れてやましい事は何もできない。秘密の趣味やら盗聴・盗撮、その他犯罪行為が全て暴露される可能性がある。
そして誰もが秘密を抱えなくなると、ハッカーは飯の種がなくなり安心安全社会が訪れてってアレレ?
「サイバー戦争 終末のシナリオ」
ちょっと古い本だけど、これを読むと攻撃と防御の非対称性がよく分かる。
今起きてる不正アクセスのニュースについても解像度上がると思うのでおすすめ。
amzn.asia/d/03hpMCxK
今日はテスト環境で大量のブラウザテストを実施予定だったので、早速GPT6.1 Terraで実施。
手動だと絶対にやりたくないような面倒なテスト(大量の明細作って上限でエラーになるテストとか)もどんどんやってくれるので、テスターとしてかなり優秀かも。
テスト環境での動作確認はもはや人がやる仕事じゃないね。
ランサムウェアの身代金は、本当に「絶対に払うな」でいいのだろうか?
私は、この常識を問い直すべきだと思う。
2024年、英国の医療検査会社Synnovisがランサムウェア攻撃を受け、ロンドンの病院では1万件以上の外来予約と1,700件以上の医療処置が延期された。
さらに2026年に発表された米国の研究では、ランサムウェア攻撃を受けた病院で、攻撃開始時にすでに入院していた患者の院内死亡率が相対的に34〜38%上昇したと報告されている。
もはや企業の金銭的損失だけではない。人命に関わる問題だ。
各国の対応もさまざまだ。
米国FBIは身代金の不払いを推奨し、英国では公共部門や重要インフラ事業者による支払いの禁止も議論されている。
一方、オーストラリアでは一定の企業に対し、身代金を支払った場合の72時間以内の報告を義務付けている。日本でも、支払いそのものを一律に禁止する法律はない。
ここで、誘拐事件を考えてみたい。
人質事件では、犯人の要求を丸のみすることと、人質を救うために交渉することは別の話だ。交渉によって情報を集め、時間を稼ぎ、要求額を引き下げることもある。
ランサムウェアでも、同じ発想が必要ではないだろうか。
もちろん、身代金を支払ってもデータが戻る保証はないし、犯罪を助長する危険もある。
それでも私は、プロの交渉人を育成し、身代金の全額または一部の支払いも、法令の範囲内で交渉の選択肢として認めるべきだと思う。
なぜなら、最初から支払いを完全に封じてしまえば、交渉人は最も重要なカードの一枚を失うからだ。
「交渉はしていい。でも金銭的な譲歩は一切認めない」
これでは、まともな交渉が難しくなる。
犯罪心理、法律、サイバー技術、危機管理に精通した専門交渉人を育て、被害を最小化するための交渉手段を持たせる。日本もそうした仕組みを整えるべきではないか。
「犯罪者には一円も払わない」という原則を守ることが目的になってはいけない。
身代金を払うのは絶対悪なのか。
こちらのスレッドに想いをまとめてみました。
xitter.cf/oyamon_dev/status/2114…
「身代金を絶対払わないマン」と「バグ絶対出さないマン」に、自分は同じ匂いを感じる。
目の前の損失を徹底的に避けようとして、もっと大きな損失への備えまで止めてしまうところ。
たとえば、小さな不具合を恐れて、依存ライブラリの更新や認証の改善を先送りする。変更によるバグは避けられても、既知の脆弱性は残る。その先でランサムウェアの侵入を許したら、何を守っていたのか分からない。
侵害された後も、「身代金は払わなかった」で責任を果たしたことにはならない。停止が長引く損害も、利用者の救済も含めて判断する。原則を守ることと、利用者を守ることが一致するかは、最後まで考えたい。
ここで厄介なのが、身代金を要求する側にも「払えば約束を守る」という信用が必要になること。
自分は、支払いを検討するなら、相手の履行実績を交渉額に反映すべきだと思う。復号できた実績が確認できる相手と、正体も実績も分からない相手に、同じ金額を提示する理由はない。信用が低ければ、提示額はごく低く抑えるか、支払わない。
信用が高い相手ほど、相対的に高い提示額を検討する余地はある。ただし、要求額を丸呑みする理由にはならない。
狙いは、「脅せば誰でも大金を取れる」状態を減らすこと。信用の蓄積を必要にすれば、安易な新規参入への歯止めになるのでは、という仮説だ。
ただ、既存集団に資金や新参者が集まる逆効果もありうる。信用を交渉材料にすることと、犯罪集団をコントロールできることは別だ。
だから、個社が秘密裏に交渉して終わる形にはしたくない。
オーストラリアでは、一定の対象事業者に、身代金の支払い、または代理で支払われたことを認識してから72時間以内の政府報告を義務づけている。
日本でも、漏洩報告とは別に、要求額、支払額、交渉経緯、支払い後の対応を当局に集める仕組みを整えたい。相手の履行実績と支払いの実態を把握し、交渉判断や捜査、資金の追跡につなげるために。
目指すのは、攻撃しても労力とリスクに見合わない状態。ただ、値下げ交渉だけでそこに到達できるとは思わない。支払い自体が次の攻撃を支える矛盾も残る。
国際連携による摘発や資金凍結を強めながら、現場では予防、復旧、交渉、利用者保護を組み合わせる。「絶対払わない」という宣言だけで、被害対応を終わらせない。その姿勢が必要だと思う。
一つのルールに縛られたがる日本人固有の現象です
海外では、やむを得ず交渉/支払いのケースがあります
もちろん、弊害は許容しなければいけません
ランサムウェアの身代金は、本当に「絶対に払うな」でいいのだろうか?
私は、この常識を問い直すべきだと思う。
2024年、英国の医療検査会社Synnovisがランサムウェア攻撃を受け、ロンドンの病院では1万件以上の外来予約と1,700件以上の医療処置が延期された。
さらに2026年に発表された米国の研究では、ランサムウェア攻撃を受けた病院で、攻撃開始時にすでに入院していた患者の院内死亡率が相対的に34〜38%上昇したと報告されている。
もはや企業の金銭的損失だけではない。人命に関わる問題だ。
各国の対応もさまざまだ。
米国FBIは身代金の不払いを推奨し、英国では公共部門や重要インフラ事業者による支払いの禁止も議論されている。
一方、オーストラリアでは一定の企業に対し、身代金を支払った場合の72時間以内の報告を義務付けている。日本でも、支払いそのものを一律に禁止する法律はない。
ここで、誘拐事件を考えてみたい。
人質事件では、犯人の要求を丸のみすることと、人質を救うために交渉することは別の話だ。交渉によって情報を集め、時間を稼ぎ、要求額を引き下げることもある。
ランサムウェアでも、同じ発想が必要ではないだろうか。
もちろん、身代金を支払ってもデータが戻る保証はないし、犯罪を助長する危険もある。
それでも私は、プロの交渉人を育成し、身代金の全額または一部の支払いも、法令の範囲内で交渉の選択肢として認めるべきだと思う。
なぜなら、最初から支払いを完全に封じてしまえば、交渉人は最も重要なカードの一枚を失うからだ。
「交渉はしていい。でも金銭的な譲歩は一切認めない」
これでは、まともな交渉が難しくなる。
犯罪心理、法律、サイバー技術、危機管理に精通した専門交渉人を育て、被害を最小化するための交渉手段を持たせる。日本もそうした仕組みを整えるべきではないか。
「犯罪者には一円も払わない」という原則を守ることが目的になってはいけない。






