ビッグ・マフ郎 retweeted
阪神・佐藤輝明選手をはじめ、現代の主砲たちが豪快なバッティングで球場を沸かせる姿を見るたびに、「三冠王」という偉業の凄まじさを改めて実感させられます。その中で今回語りたいのが、平成唯一の三冠王・松中信彦さんです
「松中の三冠王ってちょっと評価低くない?」なんて声を聞くこともありますが、結論から言えば成績と実力への評価は文句なしです!
2004年に打ち立てた「打率.358・44本塁打・120打点」という数字は、単なる三冠王にとどまらず最多安打(171安打)も獲得した「実質四冠王」。しかも当時の本拠地・福岡ドームはホームランテラスもなく、NPB屈指の広さを誇る圧倒的な投手有利の球場でした。さらに同年44本塁打を放ったセギノール(日本ハム)ら強力なライバルたちがひしめく中で打ち立てた成績の価値は、計り知れません。
そして、松中さんの恐ろしさと打撃技術の極致を象徴する伝説のワンシーンといえば、やはり「松坂大輔から1試合で叩き込んだ3本の本塁打」でしょう。
2005年7月、福岡ヤフードームでの西武戦。マウンドには平成の怪物・松坂大輔。
この日、松中さんは第1打席で左中間へ鮮やかな先制ソロ(30号)、第2打席で右翼席上段へ豪快な逆転2ラン(31号)を叩き込みます。そして3-3の同点で迎えた9回裏、松坂投手が投じた渾身の149km/hストレートを完璧に捉え、ライトスタンドへ劇的なサヨナラホームラン(32号)を打ち込みました。
チームの全4得点を1人で叩き出し、当時球界最強投手だった松坂大輔を力勝負で沈めた4打数4安打3本塁打の超絶パフォーマンス。あのバケモノ同士の力勝負と圧巻の打撃に、プロ野球ファン全体が息を呑みました。
では、なぜこれほどの打者が「評価が低く見られがち」と言われるのでしょうか?
そこにはいくつかの不運な巡り合わせがありました。
一つは、三冠王を達成した2004年がプロ野球再編問題やストライキで揺れた激動の年であり、偉業達成のニュースが連日大きく扱われにくかったこと。
もう一つは、レギュラーシーズンで圧倒的な成績を残した反面、当時のプレーオフ(現在のCS)で相手チームの猛マークに遭い、短期決戦で失速した印象が強く刻まれてしまったことです。
しかし、2003年〜2005年にかけて達成した「3年連続120打点以上」は、王貞治さんに次ぐプロ野球史上2人目、パ・リーグでは史上唯一という凄まじい記録です。
記憶の面で損をしてしまっている部分はあるものの、広い福岡ドームをホームに技術とパワーで球界を平定し、怪物・松坂から1試合3発(サヨナラ弾)を叩き込んだ松中信彦。彼が残した「平成唯一の三冠王」の価値と伝説の名勝負は、時代が流れても決して色あせることはありません。
その時の映像がこれ!


















