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開幕!abc0120.net/2026/10/06/23125…
第41回 熊本大学附属図書館貴重資料展「江戸時代前期 熊本藩大密偵展」熊本大学ひご未来図書館
会期:2026年11月1日(日)~11月3日(火・祝)
江戸時代前期、熊本藩が各地へ派遣した「密偵」に焦点を当てる貴重資料展です。熊本大学附属図書館が所蔵する資料を通して、藩による密偵派遣の実態や、その目的と背景を紹介します。
この名画、実は“巨匠の作品ではなかった?”【素描する若い女性|マリー=ドニーズ・ヴィレール】
youtube.com/shorts/S0RK_4kyW…
この名画、かつてはフランスの巨匠ダヴィッドの作品と考えられていました。
ところが、現在の作者は女性画家マリー=ドニーズ・ヴィレール。
1801年、パリのサロンに出品された《素描する若い女性》。
白い衣装をまとい、素描板を手にした女性が、こちらを静かに見つめています。
その背後には、大きな窓。よく見ると、窓ガラスの一部が割れています。
この作品は、1917年にメトロポリタン美術館が取得した際、ジャック=ルイ・ダヴィッドの作品として扱われていました。
しかし、その後の研究によって帰属が見直され、現在はヴィレールの作品として紹介されています。
女性画家の名前が、どのようにして失われ、再び美術史に現れたのか。
一枚の肖像画に隠された、作者をめぐる物語です。
作品名:マリー=ジョゼフィーヌ=シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(通称《素描する若い女性》)
英題:Marie Joséphine Charlotte du Val d'Ognes (Young Woman Drawing)
作者:マリー=ドニーズ・ヴィレール(1774–1821)
制作年:1801年
技法:油彩・キャンバス
寸法:161.3 × 128.6 cm
所蔵:メトロポリタン美術館
所蔵番号:17.120.204
【アトリエ座|モーリス・ユトリロ】モンマルトルの劇場に息づく、芸術と街の記憶
jin11.net/2026/08/12/74207/
作品名:アトリエ座
作者:モーリス・ユトリロ(1883~1955)
描写地:フランス・パリ、モンマルトル
描写対象:テアトル・ド・ラトリエ(Théâtre de l’Atelier)
パリのモンマルトル、シャルル・デュラン広場に面するアトリエ座と、その周囲の街並みを描いた作品です。左側には「THÉÂTRE」の文字を掲げた劇場が建ち、右側にはバルコニーの並ぶ集合住宅が広がっています。広場を行き交う人々と葉を落とした街路樹が、芸術の街に流れる日常の時間を伝えています。
注目したいのは、劇場の白い正面と、その背後に連なる建物の複雑な色彩です。赤褐色の屋根、青緑色の窓枠、灰色がかった壁面が重なり、モンマルトル特有の親密な都市空間を形づくっています。劇場のアーチ窓と集合住宅の規則正しい窓の配列が、画面に穏やかなリズムを与えています。
手前には、細い枝を広げる街路樹が幾本も立っています。黒く伸びる枝は建物の輪郭と交差し、街の風景に繊細な動きを生み出しています。赤い衣服の人物や歩道に立つ人影も、抑えられた色調のなかで小さなアクセントとなっています。
アトリエ座は、19世紀前半に開設された劇場を前身とし、1922年に現在の名称となりました。モンマルトルの演劇文化を象徴する場所の一つであり、画家や作家たちが集まったこの地区の芸術的な歴史とも重なっています。
ユトリロは、白い壁や古い建物を独特の色彩感覚で描き続けました。本作でも、劇場の建築そのものだけでなく、周囲の住宅や街路樹、人々の姿を丁寧に組み合わせることで、モンマルトルの生活空間を表現しています。
劇場の扉の向こうには舞台芸術の世界が広がり、その前の広場には変わらぬ街の日常が続いています。芸術と暮らしが自然に交わるモンマルトルの魅力を、静かな色彩で描き出した作品です。
abc0120.net/2026/10/29/23247…
2026年度 秋季企画展「器の素顔―絵付けを施さない焼き物からみる中国陶磁器―」関西大学博物館
会期:2026年11月8日(日)~11月26日(木)
中国陶磁器には、色鮮やかな絵付けを施した作品がある一方で、素材や釉薬の質感、焼成による色合いの変化を生かした器が数多く存在します。絵付けを持たない器には、土の性質や釉薬の発色、造形の工夫など、焼き物の本質的な魅力が表れています。
abc0120.net/2026/10/29/23247…
「須藤美保展」フジギャラリー新宿
会期:2026年11月12日(木)~12月13日(日)
西新宿のヒルトン東京地下1階にあるフジギャラリー新宿では、画家・須藤美保による個展「須藤美保展」を開催します。1980年代から 絵画制作を続けてきた須藤美保が、花々や和服姿の少女をモチーフに描く、幻想的で装飾性豊かな作品を紹介します。
【シャラント県アングレム、サン=ピエール大聖堂|モーリス・ユトリロ】石の聖堂に刻まれた祈りと、色彩に満ちた空
jin11.net/2026/08/12/74204/
作品名:シャラント県アングレム、サン=ピエール大聖堂
作者:モーリス・ユトリロ(1883~1955)
描写地:フランス・シャラント県アングレム
描写対象:サン=ピエール大聖堂(Cathédrale Saint-Pierre d’Angoulême)
フランス南西部、アングレムの歴史あるサン=ピエール大聖堂を描いた作品です。12世紀に建設されたロマネスク様式の大聖堂は、幾重にも重なるアーチや彫刻装飾を備えた壮麗な正面壁で知られています。
画面中央には、二つの尖塔を持つ大聖堂が堂々とそびえ、その背後には大きなドームが姿を見せています。石造建築の重厚な量感と、淡い青空に浮かぶ桃色の雲が鮮やかな対照を生み出しています。
注目したいのは、聖堂正面を覆う無数のアーチと、空の軽やかな色彩との響き合いです。ユトリロは石壁の複雑な構造を細い輪郭線で描き分け、長い年月を経た建築の存在感を際立たせています。一方、青や桃色を重ねた空には柔らかな光が漂い、荘厳な建物に親しみやすい表情を添えています。
聖堂前の広場には、小さな人物たちが点在しています。その姿は建築の壮大さを強調すると同時に、歴史的な聖堂が人々の日常生活の中に息づいていることを感じさせます。右側の木々や小さな門も、画面に穏やかな奥行きを与えています。
白や灰色を基調とする石造建築に、赤褐色の陰影と明るい空の色彩を重ねた本作。ユトリロが描く街の風景には、建物の外観だけでなく、そこに積み重なった時間への静かなまなざしが感じられます。
幾世紀もの歴史を刻む聖堂と、その前を行き交う人々。変わらぬ石の建築と移ろう空の光が、祈りの場所に流れる悠久の時間を美しく伝えています。
abc0120.net/2026/10/28/23246…
「カンボジア 描かれた祈り」福岡市美術館
会期:2026年12月2日(水)~2027年2月7日(日)
福岡市美術館では、カンボジアの伝統的な染織文化を紹介する展覧会「カンボジアの染織 描かれた祈り」を開催します。石造建築や彫刻で知られるカンボジアには、染織の分野にも高度な技術と豊かな美意識が受け継がれています。
abc0120.net/2026/10/28/23158…
「生誕120年 三岸節子展」横須賀美術館
会期:2026年11月14日(土)~12月20日(日)
美術史家・山田諭氏の監修のもと、一宮市三岸節子記念美術館の所蔵作品を中心に、初出品作を含む約70点を年代順に紹介します。若き日の《自画像》や《室内》、フランスで展開した風景画、晩年の《さいたさいたさくらがさいた》などを通じて、生涯描き続けた「情熱の画家」の歩みを見つめます。
この王妃、実は“別の王妃と間違われた?”【キャサリン・オブ・アラゴンの肖像|作者不明】
youtube.com/shorts/U6uShWULz…
この王妃、実は別の王妃だと思われていました。
ヘンリー8世の最初の妻、キャサリン・オブ・アラゴン。
ところが、この肖像画は、かつて6番目の妻キャサリン・パーを描いたものと考えられていました。
現在はキャサリン・オブ・アラゴンの肖像として紹介されています。
頭には英国式のゲーブル・フード。豪華な真珠の首飾り、金色の袖には王妃の象徴であるザクロの意匠が見られます。
スペイン王家の出身だった彼女は、ヘンリー8世との婚姻無効をめぐる争いによって、英国史を大きく動かすことになりました。
一枚の肖像画に隠された、二人の王妃をめぐる意外な歴史をご紹介します。
作品名:キャサリン・オブ・アラゴンの肖像
英題:Katherine of Aragon
作者:作者不明
制作年:1520年頃
技法:油彩・板
寸法:52 × 42 cm
所蔵:英国ナショナル・ポートレート・ギャラリーに長期貸与されている作品
【ミミ=パンソンの家とサクレ=クール|モーリス・ユトリロ】モンマルトルが記憶する「色彩の祈り」
jin11.net/2026/08/12/74201/
作品名:ミミ=パンソンの家とサクレ=クール
作者:モーリス・ユトリロ(1883~1955)
描写地:フランス・パリ、モンマルトル
パリのモンマルトルに残る古い家並みと、その背後にそびえるサクレ=クール聖堂を描いた作品です。画面手前には低い屋根の家々が連なり、右側には石畳の坂道が奥へと続いています。背景には白いドームと鐘楼が姿を現し、モンマルトルを象徴する風景が広がっています。
注目したいのは、手前の古びた家々と、背後にそびえる白い聖堂との対比です。赤褐色の瓦屋根、緑色の扉、剥がれかけた漆喰の壁には、長い年月を重ねた街の表情が感じられます。一方、サクレ=クール聖堂の白いドームは、灰色の空を背景に明るく浮かび上がり、画面全体の視線を上方へ導いています。
右側の坂道には、数人の人物が描かれています。暗い衣服をまとった人物や赤い服の人物が、静かな街並みに生活の気配を添えています。石畳の不規則な線と坂道の傾斜は、モンマルトル特有の起伏ある地形を印象づけています。
「ミミ=パンソン」は、フランスの文学や大衆文化に登場する、お針子の娘を象徴する名前として知られています。本作の題名も、古いモンマルトルの庶民的な文化を連想させます。ただし、描かれた建物と文学上の人物との具体的な関係については、題名だけから断定できません。
ユトリロは、白い壁を中心とした抑制的な色彩で知られますが、本作では赤い屋根や緑の建具、人物の衣服などに豊かな色彩が用いられています。古い家々の質感と鮮やかな色の響き合いが、街の歴史と日常の温かみを伝えています。
白い聖堂を見上げるように続く坂道と、その足元に寄り添う古い家々。華やかな観光地の背後に残る庶民の暮らしと、モンマルトルの記憶を静かに描き出した作品です。
abc0120.net/2026/10/28/23245…
「中島敦子 うるし展」日本橋三越本店
会期:2026年12月2日(水)~12月7日(月)
中島敦子は、深みのある漆の質感に螺鈿(らでん)や金銀箔の繊細な輝きを重ね、自然から着想を得た幻想的な情景や生命の躍動を表現しています。漆特有の艶やかな表面と装飾技法を組み合わせ、光と色彩が響き合う独自の世界を生み出しています。
abc0120.net/2026/10/28/23245…
「小林宏至展 ー景色のあわいー」日本橋三越本店
会期:2026年11月18日(水)~11月23日(月・祝)
日本橋三越本店では、画家・小林宏至による個展「景色のあわい」を開催します。人物表現を軸に、作家自身にゆかりのある風景や記憶に残る静物を、一つの画面に融合させた作品を紹介します。
【マルヌ川から望む大聖堂と市役所、モー|モーリス・ユトリロ】水面に映る歴史、静寂に包まれたフランスの古都
jin11.net/2026/08/12/74196/
作品名:マルヌ川から望む大聖堂と市役所、モー
作者:モーリス・ユトリロ(1883~1955)
描写地:フランス・セーヌ=エ=マルヌ県モー(Meaux)
フランス北部の歴史ある都市モーを流れるマルヌ川と、その向こうに広がる街並みを描いた作品です。画面中央には穏やかな水面が大きく広がり、対岸にはサン=テティエンヌ大聖堂の塔を中心とした建築群が連なっています。赤い屋根と淡い色の壁が、落ち着いた街の表情をつくり出しています。
注目したいのは、画面の大部分を占める川の静かな広がりです。緑がかった水面には建物や木々の色がかすかに映り込み、細かな筆触が水の揺らぎを感じさせます。対岸には船が浮かび、岸辺には小さな人物の姿も見えます。これらの控えめな描写が、歴史的な建築の風景に日常の息遣いを添えています。
大聖堂の塔は周囲の建物より高くそびえ、街の歴史を象徴する存在として画面に安定感を与えています。一方、左右に配置された深い緑の木々は、遠景の建物を包み込むように構図を引き締めています。
ユトリロは、パリやその周辺の街並み、教会、古い建築を繰り返し描きました。本作では建物だけでなく、川と街との関係にも目を向け、歴史ある都市を穏やかな水辺の風景として表現しています。
淡い空の下、ゆったりと流れるマルヌ川。その向こうに佇む大聖堂と市役所のある街並みには、長い歴史を重ねながら続いてきた都市の日常が感じられます。水と建築、自然と人々の営みが静かに調和する、詩情豊かな風景画です。
abc0120.net/2026/10/28/23245…
「原依子 陶展」日本橋三越本店
会期:2026年11月11日(水)~11月17日(火)
日本橋三越本店では、陶芸家・原依子による個展「原依子 陶展」を開催します。陶芸という伝統的な表現を通して、独自の造形美を追求する原依子の作品を紹介します。
abc0120.net/2026/10/28/23244…
上林礼和「“LIVE” is alive “ライブ=音楽”は生きている」アートコンプレックスセンター
会期:2026年11月10日(火)~11月15日(日)
アートコンプレックスセンターでは、上林礼和による個展「“LIVE” is alive “ライブ=音楽”は生きている」を開催します。音楽ライブの現場で感じた感動や躍動感を、独自の視点で表現した作品を紹介します。
この絵、実は“結婚への忠告?”【結婚生活の寓意|パドヴァニーノ】
youtube.com/shorts/YTTaDwnMK…
この絵、実は結婚への忠告なのでしょうか。
17世紀イタリアの画家パドヴァニーノによる《結婚生活の寓意》。
画面には、壺を抱える女性、胸に手を当てる女性、幼い子ども、そして年配の男性が描かれています。
一見すると、神話の登場人物たちが集まった穏やかな場面。
ところが、この作品の主題は「結婚」です。
書籍の解説では、壺を持つ女性を炉の火を守る女神ウェスタ、右側の女性を愛の女神ウェヌス、子どもを婚姻の神ヒュメナイオスとして紹介しています。
家庭を守ること、愛すること、結婚によって結ばれること。
それぞれの象徴が、一つの画面に集められているのです。
では、ウェスタが抱える壺には、どのような意味があるのでしょうか。
愛だけでなく、家庭を守る責任にも目を向けさせる作品として読み解くことができます。
ただし、画家が結婚への警告を意図したと断定できるわけではありません。
神々の姿を通して、結婚生活について考えさせられる一枚です。
【作品情報】
作品名:結婚生活の寓意
英題:Allegory of Married Life
作者:パドヴァニーノ(アレッサンドロ・ヴァロターリ、1588–1649)
制作年:1630年代頃
技法:油彩・キャンバス
寸法:95 × 127 cm
所蔵:ウィーン美術史美術館(オーストリア)
【浮絵 堺町葺屋町顔見世夜芝居之圖|歌川豊春】夜の芝居町にあふれる、江戸の熱気と華やぎ
作品名:浮絵 堺町葺屋町顔見世夜芝居之圖(うきえ さかいちょう ふきやちょう かおみせ よしばいのず)
英題:Perspective Picture of the Annual Introduction of New Actors in the Sakai and Fukiya Districts
作者:歌川豊春(1735~1814)
制作年:江戸時代・18世紀
技法:木版画・錦絵
判型:横大判
作品形式:浮絵
描写地:江戸・堺町、葺屋町(現在の東京都中央区日本橋人形町周辺)
所蔵番号(展示資料記載):A-10569-2270
江戸の芝居町として栄えた堺町と葺屋町を舞台に、顔見世興行でにぎわう夜の街を描いた作品です。顔見世は、新たな顔ぶれの役者たちを披露する歌舞伎の重要な興行であり、芝居小屋の周辺には多くの見物客が集まりました。
注目したいのは、画面の中央奥へと吸い込まれるように続く大通りと、そこを埋め尽くす人々の姿です。武士や町人、女性、子どもたちが行き交い、提灯や看板を掲げた芝居小屋の前には、江戸の娯楽文化を象徴する活気があふれています。
歌川豊春は、西洋絵画から伝わった遠近法を取り入れた「浮絵」の発展に重要な役割を果たしました。本作でも、両側の建物を奥へ向かって次第に小さく描くことで、街路に深い奥行きを生み出しています。密集する人物の大きさにも変化をつけ、にぎわいが遠方まで続く様子を表現しています。
画面上部には広い黒い夜空が置かれ、朱色を中心とした建物や人々の衣装が鮮やかに浮かび上がります。限られた色彩を巧みに使いながら、夜の芝居町の華やかさを印象づけています。
当時の堺町と葺屋町には、中村座と市村座が芝居小屋を構えていました。本作は、歌舞伎が江戸の人々にとって大きな娯楽であったことを伝えるとともに、都市のにぎわいを新しい空間表現で描こうとした豊春の工夫を示しています。
夜空の下、芝居を楽しみに集まる無数の人々。江戸の街に満ちた期待と興奮が、遠近法によって広がる空間の中に生き生きと描き出された作品です。
abc0120.net/2026/10/28/23244…
開館25周年記念特別展「女子美染織コレクション展Part14 女子美更紗帖」女子美アートミュージアム
会期:2026年11月4日(水)~12月8日(火)
更紗は、インドを中心に発展した染色布で、手描きや木版染めによる鮮やかな色彩と多彩な文様が特徴です。エジプト、ペルシア、ヨーロッパ、アジア各地へと広まり、衣服や生活用品として人々の暮らしを彩ってきました。
abc0120.net/2026/10/28/23244…
hitoco「芸術の秋」ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ
会期:2026年10月27日(火)~11月8日(日)
本展では、世界の名画からインスピレーションを得た、個性豊かながまぐち作品を紹介します。芸術家たちへの敬意を込めて編み上げられた作品には、名画の色彩や構図を思わせる独創的なデザインが広がります。
【郊外の教会|モーリス・ユトリロ】空へ伸びる尖塔、静寂の街に響く祈り
jin11.net/2026/08/12/74192/
作品名:郊外の教会
作者:モーリス・ユトリロ(1883~1955)
フランスの郊外に建つ教会を中心に、静かな街並みを描いた作品です。画面中央には、鋭く空へ伸びる尖塔と時計を備えた鐘楼がそびえ、その左側には細長い教会の建物が続いています。灰色を基調とした空には淡い青や桃色が混じり、建築の輪郭を柔らかく包み込んでいます。
注目したいのは、画面を縦に貫く尖塔と、手前に並ぶ小さな街路樹の対比です。高く伸びる鐘楼が風景全体を引き締める一方、規則正しく植えられた木々は水平のリズムを生み出しています。枝葉の下には小さな人物が描かれ、教会の壮大さと人間の日常的な営みが一つの画面に収められています。
教会の白い壁には灰色や緑がかった色彩が重ねられ、石造建築の古びた質感が表現されています。手前の地面には褐色や淡い白が入り交じり、湿り気を帯びたような街路の表情が感じられます。
ユトリロは、パリやその郊外の街路、教会、古い建物を繰り返し描きました。本作でも、建築の細部を写実的に追うだけでなく、壁の色調や空との関係によって、街全体の静かな雰囲気を描き出しています。
空へ向かう尖塔、教会を囲む木々、そして道を歩く小さな人物。建築が刻んできた長い時間と、そこを行き交う人々の一瞬が重なり合う、穏やかで詩情豊かな風景画です。
abc0120.net/2026/10/28/23243…
「ファンタジーワールド 小澤摩純 絵画展」東武百貨店 池袋店
会期:2026年11月12日(木)~11月18日(水)
東武百貨店池袋店では、画家・小澤摩純による「ファンタジーワールド 小澤摩純 絵画展」を開催します。伝説や物語を題材に、独自の感性で幻想的な世界を描き続ける小澤摩純の新作を紹介します。



















