
wt/20↑/夢・腐/未成年・年齢未表記B解/@_eve_2_
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ALT 画像内本文: 「……キス、しないの?」 すぐ目の前にある顔を見上げて尋ねると、雷蔵は不思議そうに瞬きをした。ソファに並んで座っていたはずなのに、いつの間にか肩が触れ合い、膝がぶつかるほど近くなっている。さっきまで普通に話していたのに、ふと目が合って、どちらからともなく黙ってしまった。そうなれば、次に何が起こるかなんて分かりきっている。 顔を少し傾ければ、唇が触れそうな距離。 少なくとも、私はそう思っていた。 「……したいの?」 「え、……したいけど」 「へぇ」 それだけ言って、雷蔵は笑った。その笑顔を見ていると、さっきまでの期待が行き場をなくしてしまう。目が合ったとき、少しだけ期待したのは私だけだったのだろうか。そう思うと、なんだか悔しくなってくる。 「雷蔵は、したくないの?」 「そんなこと言ってないけど」 「え、じゃあしてよ」 「なんで?」 思いがけない問いに、私はすぐには答えられなかった。なんで、と聞かれるとは思わなかった。私はてっきりこのままキスをするのだと思っていたから、改めて理由を聞かれるなんて考えてもいなかった。

ALT 画像内本文: 「……キスしたいから?」 「うん。それはさっき聞いた」 「じゃあ、してよ」 「どうして?」 「どうして、って……だから!好きだからに決まってるでしょ!」 そう答えると、雷蔵は白々しく「ああ」と頷いて、くすりと笑った。 「そんなにしたいなら、すればいいじゃん?」 「……え?」 「キス」 あまりにも平然と言われて返す言葉に詰まる。 確かに、私からキスをすることもできるけれど、今言っているのはそういうことじゃない。雷蔵からしてほしい。それくらい分かっているくせに、本当に意地が悪い。 「……してほしいの」 雷蔵はすぐには答えなかった。私の目を見たまま、ほんの少しだけ首を傾ける。 「どこに?」 「それは……」 言いかけて、口を閉じた。 わざわざ言わなくたって分かるはずの言葉をいざ口にしようとすると、途端に恥ずかしくなる。

ALT 画像内本文: 答えに詰まっていると、雷蔵は小さく笑ったまま、私の顔に手を添えた。近づいてきた唇が、私の口の端にかすかに触れる。 ほんの一瞬。 唇を重ねたとは言えないくらいの口づけだった。 あまりにあっけなく離れていった唇を、思わず目で追ってしまう。これだけ?そう言いたげに雷蔵を見上げると、相変わらず楽しそうに笑っていた。 文句を言おうと口を開きかけたところで、 今度はしっかりと唇が重なった。 さっきとは違い、すぐには離れていかない。触れた唇を確かめるように、ゆっくりと重ねられる。 やがて名残惜しむように離れていった雷蔵の顔には、まだ小さな笑みが浮かんでいた。 「……満足?」 「……雷蔵のばか」 「なんでだよ」 悪びれる様子もなく笑う雷蔵を見て、これ以上何を言っても敵わない気がした。結局はいつも通り、雷蔵の思いどおりになっている気がして少し悔しい。それでもどうしたって嬉しくて、自然と頬が緩んでしまう。それに気づかれないよう、私はそっと雷蔵の肩に額を預けた。


















